クラウドとオンプレミスの比較!それぞれのメリット・デメリット紹介
パソコンでソフトなどを利用したいとき、最近は導入方法として「オンプレミス」と「クラウド」という2種類の方法があります。知らない方が見たら何のことだか分からないですよね。
詳しくは後で説明しますが、オンプレミスは製品やサービスを購入して自社で運用することを指す言葉で、一方のクラウドはインターネット経由で提供会社の製品やサービスを利用するシステムを指します。
そこで、「クラウドとオンプレミスはどっちを利用した方がいいいの?」となりますよね。
ということで今回は、クラウドとオンプレミスの特徴を簡単に説明したあと、比較のためにそれぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。
1.オンプレミスとは?クラウドとは?それぞれの特徴紹介
サーバーやソフトを導入するときなど、「オンプレミス」と「クラウド」という選択肢があり迷ったことはありませんか?
比較は次の項で説明しますが、まずはオンプレミスやクラウドとは何か理解していないと比較のしようがありませんので、ここではそれぞれの特徴を簡単に説明していきます。
オンプレミスとは?
オンプレミス(On Premises)のOnは「接触して」を意味し、プレミス(Premise)は「構内」や「店内」をそれぞれ意味しています。そこで、オンブレミスとはサーバーやソフトを購入もしくはレンタルなどで導入(On)して、システムを自社内(Premise)で運用・管理することを指す言葉です。
サーバーを導入するときに例えると、サーバーを購入もしくはレンタルして社内に設置したのち、ネットワークを構築してシステムを運用・管理するスタイルをオンプレミスと呼びます。
今までは自社で運用・管理するスタイルが一般的でしたが、後で紹介するクラウドサービスが普及したことから従来のスタイルと区別するために「オンプレミス」という言葉が使われるようになったと言われています。
クラウドとは?
クラウド(Cloud)は日本語で「雲」を意味し、インターネットを介して利用するサービス全般を指す言葉です。
クラウドは「クラウドコンピューティング」の略で、現在では様々な形態のサービスが提供されています。
詳しく説明すると、サービス提供会社が用意したサーバーなどの空間にユーザーがインターネットを介してアクセスすることで、様々なサービスが利用できるようになるほか、各種データが保存・共有できるサービス全般が「クラウド」になります。
サービス提供会社に申し込めば様々なサービスが利用できるようになるとともに、インターネット環境が整っている場所ならいつでもどこからでも利用できます。
以前は自社内にサーバーなどを社内に設置して運用するオンプレミスが普通でしたが、現在はクラウド型サービスが主流になっています。
2.オンプレミスとクラウドの比較!それぞれのメリット・デメリット紹介
ここまでオンプレミスとクラウドの特徴をご紹介しましたが、導入するならどちらがいいのか?となりますよね。この項では、比較のためにオンプレミスとクラウド、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
オンプレミスのメリット・デメリット
オンプレミスの機器を導入して自社でシステムを維持管理するという特徴から以下のようなメリット・デメリットがあります。
オンプレミスのメリット
- カスタマイズ性が高い
- 独自のセキュリティ対策が構築できるので安心
- 既存のシステムとの連携が容易にできる
オンプレミスのデメリット
- 初期投資が高額になる
- 故障やメンテナンスは自社で行う必要がある
- 機器の導入から運用できるまで時間がかかる
オンプレミスは自社にサーバーなどの機器を導入してシステムは全て自社でスタイルに合わせて構築できるので、自由にカスタマイズできるとともに、セキュリティも独自に対策が行えるので情報漏えいなどのリスクが軽減できるメリットがあります。
しかし、機器を購入するなど初期投資がどうしても高くなるほか、導入後は自社で故障対応やメンテナンスをしなければならないというデメリットがあります。
クラウドのメリット・デメリット
クラウドサービスはインターネットを活用したサービスなので、ならではのメリット・デメリットがあります。
クラウドのメリット
- 初期投資が安く導入が早い
- インターネット環境され整っていれば場所を選ばず導入でき拡張性が高い
- 故障対応やメンテナンスの手間が不要
クラウドのデメリット
- カスタマイズ性が低い
- セキュリティ面で多少の不安がある
- 既存のシステムとの連携ができないケースがある
インターネットを活用したサービスなので、機器の購入が不要なので初期投資が少なく、インターネット環境が整っている場所ならいつでもどこでも利用できます。また、サービス提供会社が用意してサーバーなどの空間にアクセスして利用するので、故障対応やメンテニーナンスの手間が一切かかりません。
しかし、自社で維持管理する訳ではないのでカスタマイズ性が低く、既存システムとの連携が困難なケースがあります。セキュリティ面でもサービス提供会社で厳重なセキュリティ対策は施されていますが多少の不安はあります。
以上のように、オンプレミスとクラウドのそれぞれのメリット・デメリットをご紹介しましたが、初期投資が少ないことや利便性が向上することからクラウドサービスの利用が主流になり、今では多種多様なサービスが提供されています。
3.まとめ
今まではサーバーなどの機器を自社で運用・管理する「オンプレミス」が一般的でしたが、インターネットを介して利用する「クラウド」が注目されシェアを広げています。
今回は比較のためにオンプレミスとクラウドのメリット・デメリットをご紹介しましたが、それぞれならではの利便性と欠点があります。
初期投資を抑えて維持管理の手間を省きたいなら「クラウド」がおすすめですが、独自のシステムやセキュリティを構築したいなら「オンプレミス」というように、利用目的に合わせて選択していきましょう。