クラウドサービスで懸念される情報漏えいなどのセキュリティ対策法

クラウドサービスといえば今では多くのサービスは提供されていますが、心配なのは情報漏えいなどのセキュリティリスクですよね。クラウドサービスはインターネットを介して利用するサービスなので、どうしても情報漏えいなどのセキュリティ面で心配になるものです。

しかし、クラウドサービスを提供する事業者もセキュリティリスクがあるのは当然認識しているので、常に最新のセキュリティ対策を幾重にも施して万一の事態が発生しないようにしています。

ここからは、クラウドサービスのセキュリティ対策とユーザー側で行うセキュリティ対策についてお話していきます。

1.多くのユーザーが利用するサービスだからこそセキュリティ対策は万全!

多くのユーザーが利用するサービスだからこそセキュリティ対策は万全!

クラウドサービスは、インターネットを介して利用するサービスの総称です。

基本的な仕組みは、サービス提供会社がインターネット上に用意したサーバーなど空間にユーザーがインターネット経由でアクセスすることで、様々なサービスが利用できるようになるほか、文書ファイルや画像などの各種データが保存・共有できるようになります。

このように、基本はインターネットを介して利用するサービスなので、懸念されるのが情報漏えいを含めたセキュリティ面でのリスクです。現在のサイバー攻撃は手口も巧妙化し、100%完璧に防ぐのは難しいとされています。

クラウドサービスのセキュリティ体制は万全!

そこで、クラウドサービスは不特定多数のユーザーが利用するサービスだからこそ常に最新の厳重なセキュリティ対策が行われているのです。

具体的には、データの出入口を1つの絞ったうえで、そこを重点的に情報セキュリティに関連したプロの専門家が監視を行い、万一悪意のある第三者が不正に侵入しようとしたときも、犯人を特定して即座に対応できるようにしています。

さらに、膨大な数のデータを保管するサーバーも堅牢なデータセンターに保管され、そこにセキュリティ対策が幾重にも施し重要なデータが外部に漏れないように守ってくれます。

例えば、クラウドストレージ大手の「Dropbox」では上記のような対策に加えて、悪意のある第三者が保存データを閲覧できないよう、データ暗号化、2 段階認証などの徹底したセキュリティ対策が行われています。

このように、クラウドサービスは堅牢で厳重なセキュリティ対策が施されているので、自社でシステムを運用するよりも安全だといえます。中にはセキュリティ面が心配でクラウドサービスの利用を躊躇している方もいると思いますが、安全に利用できるサービスなので安心して活用していきましょう。

2.クラウドサービスを利用するユーザーが行う3つのセキュリティ対策

クラウドサービスを利用するユーザーが行う3つのセキュリティ対策

クラウドサービスの提供会社では、前項でご紹介したように堅牢で厳重な対策が行われていますが、利用するユーザー側もセキュリティ対策を意識しておく必要があります。

ここでは、ユーザー側で行うセキュリティ対策を3つご紹介します。

対策➀ セキュリティ対策ソフトの活用

ビジネス利用しているパソコンは「ウイルス対策ソフト」の活用は必須といえます。
ソフトウェアを選ぶときは、企業向けに開発された「総合型」ソフトの導入がおすすめです。

ウイルス対策ソフトには、基本的なウイルスの定義ファイルが保管されているので、ウイルスが混入したファイルを検知すれば自動的に駆除してくれます。導入する際、ソフトを購入するタイプとWeb上からインストールするタイプの2種類に分かれますが、料金形態は年間契約となり、パソコン1台3,000円~4,000円が相場です。

対策➁ システムのアップデート(脆弱性の解消)

脆弱性とはOSやソフトウェアの欠陥を指し、サイバー攻撃を受けやすい状態になります。
クラウドサービスでも定期的に脆弱性の排除に伴うアップデートが行われます。

多くのサイバー攻撃は脆弱性を利用するマルウェア(ウイルス)が混入されるため、システムのアップデートが重要になるのです。ご利用のパソコンのOSやブラウザとともに、クラウドサービスの更新情報を常にチェックし、更新情報があればアップデートを行い、常に最新で最善の状態にしておくことが重要になります。

対策➂ クラウドサービスが実施しているセキュリティ対策のチェック

特定のクラウドサービスの中でも多くの事業者からサービスが提供され、実施されるセキュリティ対策の内容も提供する事業者によって異なります。そこで、クラウドサービスを選ぶときは、その事業者が以下のようなセキュリティ対策を実施しているか確認する必要があります。

【クラウドサービスのサービス提供事業者が行うべきセキュリティ対策】

  • サービス事業者の物理的な(災害対策や侵入対策など)セキュリティ対策
  • データのバックアップ
  • ハードウェアの障害対策
  • OS、ソフトウェア、アプリケーションの脆弱性(ぜいじゃくせい)の判定と対策
  • 第三者からの不正アクセスの防止
  • アクセスログ(接続履歴)の管理
  • 通信の暗号化の有無

以上のセキュリティ対策が疎かな事業者は避けた方が良いでしょう。

3.まとめ

クラウドサービスはインターネット経由で利用できる便利なサービスですが、情報漏えいなどのセキュリティ面が懸念されます。

中にはセキュリティ面が心配で利用を控えている方もいると思いますが、ご紹介した通りクラウドサービスは堅牢で厳重なセキュリティ対策が施されているので安心して利用できます。

もちろん利用する側もセキュリティ対策は常に意識して、ご紹介した3つのセキュリティ対策を確実に実施することで、ウイルス感染や情報漏えいなどのリスクは限りなく排除できるのではないでしょうか。

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