クラウドのメリット・デメリットを解説!クラウドを賢く使おう
ネットを使っていると、「クラウド」という言葉を頻繁に目にするようになりましたよね。クラウドサービスの中にはすでにGmailやYahoo!メール、Dropboxなどだいぶ普及しているものがたくさんあります。
この記事では注目のクラウドサービスのメリット・デメリットをそれぞれいくつか見ていきたいと思います。
1.クラウドのメリット
まずはクラウドのメリットから見てみましょう。クラウドには以下のようなメリットがあります。
アクセスが簡単
クラウドサービスではデータやソフトがコンピュータ上ではなくネット上に置かれます。つまり特定の端末がないとデータやサービスにアクセスできないということがありません。スマホやタブレットなどの端末を外出先に持ち出してネットに接続さえすればいつでもアクセスできます。
クラウドではなくコンピュータにデータやアプリを保存している場合は、データをSDカードやUSBメモリなどに移して持ち運ぶ必要があります。またソフトの場合は使う端末にソフトがインストールされている必要があります。しかしクラウドの場合はこういった面倒な手間が必要ありません。IDやパスワードさえあればどこでも好きなようにサービスを使えます。
バックアップしなくても大丈夫
端末だけにデータを保存している場合は、もし端末が故障したりウイルスに感染してしまったら復元できなくなる恐れがあります。でもクラウド上にデータがあれば外部メディアにデータがあるので消失のリスクが少ないです。複数の端末で簡単に共有できるので、大切なデータを扱う場合はとても便利です。
容量に自由が効く
携帯端末などは32GBや64GBなど容量に最初から限界があります。パソコンの場合は512GBなど大容量のHDDやSSDを積んでいますが、それでもファイルが増えてくると容量を圧迫してしまうことがあります。この点クラウドサービスだと必要に応じて簡単に容量を増やすことができます。
更新作業が不要
インストールして使うソフトの場合、最新バージョンが出たらそのパッケージCDを購入するかダウンロード購入するなどして更新しなければいけません。でもクラウド型のソフトであれば自動的に最新版が更新されるので、いちいち自分で更新作業する必要はありません。サービスを提供している業者に任せればそれでOKです。
コスト削減しやすい
企業がクラウドサービスを使う時のメリットとしては、導入費用が少なくて済むという点が挙げられます。自社でサーバーやソフトウェアを一式用意するとなるとそれなりに導入費用がかかります。しかしクラウドではそういう込み入った設備を用意する必要がないのでコスト削減につながります。
基本的にクラウドサービスは月額費用や年額費用で支払いを行いますが、必要な時に必要な分を支払えばいいのでコスト管理がフレキシブルです。短期間だけのプロジェクトの場合はこのような従量制の支払いが便利です。
2.クラウドのデメリット
続いてクラウドのデメリットも見てみましょう。以下のような点があげられます。
サービス提供業者の運営に左右される
クラウドサービスを提供している事業者の経営状態がもし悪化したら、いずれサービスは停止してしまうかもしれません。小規模にサービスを使っている場合ならまだしも、会社のように大規模に利用している場合は、サービス停止によって大きな影響を被ることになるでしょう。
カスタマイズ性は劣る
クラウドで提供されているサービスはカスタマイズ性が高くありません。クラウドサービスではアプリやシステムがパッケージ化されて提供されているので、細かい設定をすることができないケースもあります。
セキュリティリスクがある
クラウドということはデータをインターネット上にアップロードするということです。つまりセキュリティ上のリスクに常にさらされているということです。手元のパソコンにデータを保管してネットから切り離せばハッキングリスクはなくなりますが、クラウド上のサービスとなるとそうはいきません。
ただ基本的にクラウドサービスを提供している会社でもある程度セキュリティには気を遣っているので、絶対とは言えませんがある程度の安心感はあります。それでもリスクゼロではないのでデメリットの一つとして挙げられます。
3 .まとめ
クラウドサービスのメリット・デメリットを見てきました。クラウドで提供されている様々なサービスを上手に使うと、個人でも法人でも作業を効率的に行えます。デメリットもいくつかありますが、平成30年度の情報通信白書ではクラウドサービスを利用している企業はすでに6割近くあります。今後クラウドで提供されるサービスはますます増えていくことが予想されます。
費用面でもメリットが大きいので、一度導入を検討してみるのはいかがでしょうか。